終活はいつから始めるべき?迷ったら今がそのタイミング!

「終活(しゅうかつ)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。でも、いざ自分のこととして考えたとき、「まだ早いのでは?」「何歳から始めるのが正解なの?」と感じる人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、終活は思い立ったときが始めどきです。

本記事では、終活を始める適切なタイミングや、年代別の取り組み方、そして実際に何から始めればよいのかをわかりやすく解説します。

終活とは?ただの“死の準備”じゃない!

まず大切なのは、「終活=死ぬ準備」と思わないことです。

終活は、これからの人生をよりよく生きるための活動でもあります。

たとえばこんなことが終活に含まれます:

自分の希望する医療・介護の方針を決める 財産の整理(エンディングノートや遺言書)

写真や思い出の品の整理 お墓や葬儀の希望を明確にする 家族に迷惑をかけないための準備(保険・相続・連絡先の整理など)

これらは、人生の最期だけでなく、「これから」を考えるきっかけにもなるのです。

終活は何歳から始めるべき?

1. 60代〜70代:「やっておいてよかった」と実感する世代

退職後や子育てが一段落したこの世代は、比較的時間に余裕もできるため、終活を始める最適なタイミングです。

・健康なうちに葬儀やお墓の希望をまとめておく

・持ち家や保険などの資産状況を見直す

・老後の生活資金や介護への備えを検討する

など、心身ともに余裕のあるうちに進めることで、自分にも家族にも安心感が生まれます。

2. 40代〜50代:「親の終活」と「自分の準備」が重なる時期

この年代は、親の介護や相続問題などが現実味を帯びてくる時期です。

・親の終活をサポートしつつ、自分も少しずつ始める

・家族との話し合いのきっかけにする

・老後の住まいや資金計画を見直す

特に、エンディングノートの作成や保険の見直しなどは、早めに取り組んでおくことで、将来の不安がぐっと軽くなります。

3. 20代〜30代:今を見つめ直す“ライフデザイン”の一環として

「終活って若すぎると関係ないでしょ?」と思われがちですが、実はそんなことはありません。

・突然の事故や病気のリスクは年齢に関係ない

・将来の希望や価値観を整理するきっかけになる

・ミニマリストや人生設計に興味のある人にはぴったり

エンディングノートを作ることで、「自分はどんな人生を送りたいのか」「大切にしたいことは何か」を見つめ直すきっかけになります。

終活を始める3つのサイン

以下のようなきっかけがある人は、まさに今が“終活スタートのチャンス”です。

1. 親や配偶者にもしものことがあった

→ 自分も備えておくべきだと実感する機会。

2. 子どもが独立した

→ 家族構成が変わることで、資産や住まいの整理を考えるようになる。

3. 健康診断で気になる結果が出た

→ 命の大切さ、そして自分の意思を残す重要性に気づく。

何から始めればいい?終活のステップ

ステップ1:エンディングノートを書いてみる

→ 気軽にできる終活の第一歩。テンプレートも多数あります。

ステップ2:持ち物や財産の整理

→ 通帳、保険、年金、スマホのロック解除方法などもまとめておくと◎

ステップ3:家族と話す

→ 「自分がどうしてほしいか」を話すことが、家族にとっての安心になります。

ステップ4:専門家に相談する

→ 税理士、司法書士、ファイナンシャルプランナーなどに相談しておくと、スムーズに準備が進みます。

まとめ|終活は「今から」がベストタイミング!

終活は、年齢ではなく“気づいたとき”が始めるときです。

「まだ元気だから大丈夫」

「いつか時間ができたらやろう」

そう思っているうちに、やるべきことは増え、判断力や体力が衰えてしまうかもしれません。

今のうちに、自分のために、家族のために、少しずつ準備を進めてみませんか?

ABOUTこの記事をかいた人

1982年生まれ。 現在は神道に関わる仕事に就き、多くの生死を見つめる。 あるとき「父が帰ってこない」と母から電話を受けて、騒ぎになった。 父は81歳で認知が始まっていた。警察に連絡し捜索が始まる直前、ふらりと帰ってきてことなきを得た。 物忘れが激しく、いずれ僕の名前も忘れるだろう。 終活を始めるのは、今しかないと思い、両親とともに様々な終活を開始。 家族は、妻と6歳の長男。 趣味は小説執筆、映画鑑賞など。