「エンディングノートをそろそろ用意しておいたほうがいいかな」
そう思って検索しているあなたは、とても前向きで、家族思いの方だと思います。
でも、いざ書こうとすると——
何から書けばいいか分からない 市販のノートは種類が多すぎて選べない 無料テンプレートって本当に使えるの？
といった疑問や不安が出てきますよね。
この記事では、「無料で使えるエンディングノートのテンプレート」に焦点をあてて、
どんなテンプレートがあるのか どうやって選べばいいのか 活用するときの注意点とコツ
について、わかりやすく解説していきます。
目次
エンディングノートとは？何を書くもの？
まず、エンディングノートとは何かを簡単におさらいしておきましょう。
エンディングノートとは、自分の「万が一」に備えて、希望や情報を家族に伝えるためのノートです。
遺言書のような法的効力はありませんが、自由に気持ちや情報を残せるのが特徴です。
主に、以下のような内容を記録します：
- 基本情報（名前、住所、連絡先、保険など）
- 財産の情報（預金、保険、不動産など）
- 医療・介護の希望（延命治療、介護施設の希望など）
- 葬儀・お墓に関する希望
- 遺言の有無や保管場所
- 家族・友人へのメッセージ
これらを一冊にまとめておくことで、家族の負担を軽くし、自分の意思をしっかり伝えることができます。
無料のエンディングノートテンプレートは使える？
近年は、市区町村やNPO、保険会社、葬儀社などが無料でダウンロードできるテンプレートを配布しています。
市販のノートに比べると「簡易的」「デザインがシンプル」といった印象もありますが、エンディングノート初心者にはむしろ使いやすいのが特徴です。
無料テンプレートの良いところは：
- 費用がかからない
- 必要な項目が一通りそろっている
- 自分に合わなければ何度でもやり直せる
など、気軽に始められる点です。
どんな無料テンプレートがある？代表的な配布元
① 自治体が配布しているテンプレート
多くの市区町村では、高齢者福祉や終活支援の一環として、エンディングノートのテンプレートを配布しています。
たとえば「○○市 エンディングノート 無料」などで検索すると、PDF形式でダウンロードできる資料が見つかることがあります。
特徴としては、
- 地元の福祉・介護制度に対応した内容
- わかりやすくて堅実な構成
- フリガナ付きで高齢者にも優しい設計
などがあり、誰にでも扱いやすいのが魅力です。
② 保険会社・葬儀会社のテンプレート
ライフプランや相続相談を行っている企業も、終活支援の一環でテンプレートを無料提供しています。
特に保険会社のテンプレは、
- 財産・相続情報に強い
- 医療・介護の意思表示欄が充実
- 保険情報の記録に便利
など、資産管理や医療判断を重視したい人向けです。
一方で葬儀会社のテンプレートは、葬儀・供養・お墓の希望を具体的に書ける欄が充実しており、死後の流れを意識した構成になっています。
無料テンプレートを選ぶときの3つのポイント
どのテンプレートも一長一短があるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
選ぶときのポイントは以下の3つです。
1. 書きやすいか？
項目が細かすぎると、途中で挫折してしまうことも。
まずは必要最低限の情報だけのテンプレートから始めて、慣れてきたら内容を追加するスタイルが無理なく続きます。
2. 印刷しやすいか？
PDF形式でダウンロードできるものは、A4サイズで印刷してファイルに綴じたり、バインダーで管理したりと使い勝手が良いです。
ページ数やレイアウトも確認しておくと安心です。
3. 更新・修正しやすいか？
人生の状況は変わります。テンプレートが書き込み式・差し替え式・デジタル対応になっているかなど、将来的な更新のしやすさもチェックしておきましょう。
書いた後、どう管理する？
エンディングノートは書いて終わりではなく、保管と更新が非常に大切です。
- 保管場所は「家族にすぐわかる場所」が基本
- 書いた日付を記録し、定期的に見直す
- 医療や財産の項目は、変わるたびに修正する
- 家族に「どこにあるか」だけは必ず伝える
特に、「死後すぐに必要となる情報（連絡先・葬儀の希望・保険など）」は、最初のページなどにまとめておくと家族が助かります。
無料テンプレートは“最初の一歩”として最適
「エンディングノートなんて、まだ早い」
「書き始めたけど、最後まで埋められなかった」
そんな声を多く聞きます。でも、それで構わないのです。
エンディングノートは“書くこと”より“考えること”が大切。
無料のテンプレートを活用して、まずは気軽に1ページだけでも書いてみることで、自分の価値観や人生観が少しずつ見えてくるはずです。
まとめ｜無料テンプレートで、あなたの思いをカタチに
エンディングノートは、ただの書類ではなく、「未来の自分」と「家族」のための橋渡しです。
「テンプレートがあれば始められそう」という方は、まず無料でダウンロードできる資料を1つ手に取ってみてください。
そして、ほんの少しずつ、自分の言葉でページを埋めていきましょう。
書いたことに、正解も不正解もありません。大切なのは「伝えたい」という想いを残すこと。
無料テンプレートは、その最初の一歩を後押ししてくれる、心強いツールです。
