ペットが亡くなったときにやるべきこと|葬儀の方法・流れ・手順を分かりやすく解説

大切な家族であるペットとのお別れは、心に大きな穴があくような悲しみをもたらします。私もインコやモルモットなどの小動物を飼っていましたが、別れは辛いものでした。

突然の別れにどう対応していいか分からず、戸惑う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ペットが亡くなった際に必要となる「葬儀の方法」「具体的な流れ」「手順」を、できる限りわかりやすくまとめました。いざというときに後悔しないためにも、ぜひ一度目を通しておいてください。

1. ペットが亡くなった直後にやるべきこと

ペットが息を引き取ったら、まずすぐにやっておくべきことがあります。

① 安置の準備をする

亡くなった直後の体は時間とともに硬直や変化が始まります。できるだけ早く以下の対応をしましょう。

涼しい場所で安置 ペットシートやタオルで身体を清拭(汚れをふき取る) 手足を自然な形に整える(硬直が始まる前に) 保冷剤をお腹の下・首元にあてて体温を下げる ドライアイスがあれば、さらに良い状態で保てる

② 家族や関係者に知らせる

一緒に暮らしていた家族、世話をしてくれていた知人や動物病院に伝えることで、心の整理にもつながります。

2. ペット葬儀の種類と方法

ペットの葬儀には、大きく分けて「自宅での供養」と「火葬・葬儀業者への依頼」の2つがあります。

● 自治体に依頼する

市区町村によっては、ペットの遺体を有料で引き取ってくれるサービスがあります。ただし、一般廃棄物として扱われるケースが多く、他のペットと合同で火葬されるため、「個別に見送りたい」という方には不向きです。

【メリット】

費用が安い(数千円~)

【デメリット】

火葬に立ち会えない 遺骨が手元に戻ってこない

● 民間のペット葬儀業者に依頼する

最近では、ペット専門の火葬業者や訪問火葬車を利用する方が増えています。

主なプランは以下の通りです。

▪︎ 個別火葬(立ち会いあり・なし)

自宅または火葬場にて火葬 遺骨を拾って骨壷に納められる お別れの時間を大切にできる

▪︎ 合同火葬

複数のペットと一緒に火葬 遺骨の返却なし(慰霊塔などに合祀)

【料金の目安】

小型犬・猫:1〜3万円 中型犬:3〜5万円 大型犬:5〜8万円

※立地やサービス内容によって異なります。

ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】

3. ペット葬儀の流れ(手順)

ここでは、民間のペット葬儀業者を利用する場合の流れを、ステップごとに解説します。

【STEP1】業者を選ぶ

信頼できる業者を探しましょう。口コミや評判、料金体系、火葬方法、対応時間などを比較検討するのがポイントです。

☑︎「ペット 火葬 業者 ○○市」といった地域名で検索

☑︎ 電話やLINEで事前相談ができるか確認

【STEP2】予約・日程調整

電話またはWebから希望の日時を伝えます。

自宅まで訪問してくれるか 火葬車を使う場合の場所(近所迷惑にならないか) お別れのセレモニーがあるか など確認しましょう

【STEP3】お別れ・火葬

お花やおもちゃ、おやつなど、生前好きだったものを一緒に納めてあげましょう。火葬に適さないもの(金属・プラスチック等)は避ける必要があります。

個別火葬なら、お骨上げも可能 終了後、骨壷やカバーが渡される

【STEP4】納骨・供養

火葬後は以下のいずれかの方法で供養を行います。

自宅に遺骨を置いて手元供養 ペット霊園に納骨(永代供養あり) 散骨(自然に帰す)

最近では、遺骨の一部をアクセサリーに加工する「メモリアルグッズ」も人気です。

4. 葬儀後にできること・気をつけること

● 気持ちの整理を大切に

急な別れに心がついていかないこともあります。無理に元気になろうとせず、家族やペット仲間と話すことが心の支えになります。

ペットロスを乗り越えるには、「しっかりお見送りした」「感謝を伝えた」という納得感が大切です。

● メモリアルの準備

火葬後にできることの一例:

写真立てを飾る お花やお線香を毎日手向ける 思い出の品をまとめておく 手紙を書いて供える

まとめ|後悔のないお別れをするために

ペットとのお別れは人生の中でもとてもつらい出来事です。しかし、その最後の時間をどう過ごすかによって、気持ちの整理の仕方も変わってきます。

「どの葬儀方法が自分たちに合っているのか?」「何を優先したいのか?」をあらかじめ考えておくことで、慌てずに対応できます。

愛する家族の一員であるペットの旅立ちを、悔いのない形で見送るために。正しい知識と心の準備をしておきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1982年生まれ。 現在は神道に関わる仕事に就き、多くの生死を見つめる。 あるとき「父が帰ってこない」と母から電話を受けて、騒ぎになった。 父は81歳で認知が始まっていた。警察に連絡し捜索が始まる直前、ふらりと帰ってきてことなきを得た。 物忘れが激しく、いずれ僕の名前も忘れるだろう。 終活を始めるのは、今しかないと思い、両親とともに様々な終活を開始。 家族は、妻と6歳の長男。 趣味は小説執筆、映画鑑賞など。