【家族葬とは?】一般葬との違い・費用・メリット・注意点をわかりやすく解説

最近よく聞くようになった「家族葬」。

親の葬儀について考えたとき、

「家族だけで静かに送りたい」

「一般葬より費用を抑えられそう」

「うちも家族葬でいいのでは?」

と考える方も多いのではないでしょうか。

実際、現在では家族葬は珍しい葬儀ではありません。

一方で、

「家族葬なら安い」
「家族しか参列できない」
「小規模だから簡単にできる」

と思っていると、実際の葬儀で困ることがあります。

この記事では、

家族葬とは何か
一般葬との違い
費用はどのくらい?
メリット・デメリット
家族葬で後悔しやすいポイント
親が元気なうちに確認したいこと

をわかりやすく解説します。


家族葬とは?

実は「家族葬」には、

「参列者○人以下なら家族葬」

といった明確な全国共通の定義があるわけではありません。

一般的には、

家族や親族、故人と特に親しかった人などを中心に、参列者を限定して行う比較的小規模な葬儀

を家族葬と呼んでいます。

そのため、

家族5人だけ

という場合もあれば、

親族や親しい友人を含めて20〜30人程度

という場合もあります。

「家族葬」という名前でも、必ずしも家族だけで行うわけではありません。


家族葬と一般葬の違いは?

大きな違いは、

「誰に参列してもらうか」

です。

一般葬では、

家族・親族だけではなく、

友人
知人
近所の人
仕事関係者

などにも広く葬儀を知らせ、参列してもらいます。

一方、家族葬では参列者を限定します。

比較すると、次のようなイメージです。

比較家族葬一般葬
参列者家族・親族・親しい人中心幅広い関係者
人数比較的少ない多くなりやすい
葬儀の規模小規模になりやすい大きくなりやすい
飲食・返礼品少なくなりやすい多くなりやすい
参列者への対応比較的少ない多くなりやすい
葬儀後の弔問増える場合あり葬儀で対応しやすい

ただし、

家族葬=簡素な葬儀

という意味ではありません。

祭壇を設け、通夜・告別式を行う家族葬もあります。


家族葬はどのくらい増えている?

株式会社鎌倉新書が2026年に発表した「第7回お葬式に関する全国調査」では、実施した葬儀形式は、

家族葬 47.0%
一般葬 30.2%
一日葬 11.9%
直葬・火葬式 10.8%

でした。

調査上では、家族葬が最も多い葬儀形式となっています。

今では、

「特別な形式」

というより、葬儀を考えるときの一般的な選択肢の一つと考えてよいでしょう。

家族葬するなら【家族葬のこれから】

家族葬の費用はいくら?

ここで一番気になるのが、

「家族葬はいくらかかるの?」

ではないでしょうか。

ただ、家族葬だから一律○万円というわけではありません。

費用は、

参列人数
斎場
祭壇

搬送距離
安置日数
料理
返礼品
火葬場
地域

などによって変わります。

そのため、

「家族葬○万円〜」という広告だけで判断しない

ことが重要です。


「家族葬○万円〜」=総額ではないことも

例えば、

「家族葬30万円〜」

という広告を見たとします。

でも、その30万円に、

火葬料は入っている?

斎場使用料は?

安置料は?

ドライアイスは何日分?

料理は?

返礼品は?

という部分まで確認しないと、最終的な費用は分かりません。

国民生活センターも2026年に、**「家族葬だから安いと思っていませんか?」**と葬儀サービスの料金トラブルについて注意喚起しています。

広告では低価格に見えても、実際の希望内容や追加項目によって最終的な支払額が大きくなる場合があります。

だからこそ、

プラン価格ではなく「最終的な総額」で比較する

ことが大切です。


家族葬のメリット① 少人数でゆっくりお別れできる

家族葬の大きなメリットは、

親しい人を中心に故人との時間を過ごせること

です。

一般葬では参列者が多くなると、

受付
挨拶
参列者への対応

などで、家族が忙しくなることがあります。

家族葬なら参列者を限定するため、

「最期くらい家族でゆっくり送りたい」

という希望に合いやすいでしょう。


メリット② 葬儀の規模を小さくしやすい

参列者が少なければ、

料理
返礼品
会場

などを小規模にできる場合があります。

その結果、一般葬より費用を抑えられるケースがあります。

ただし、

「家族葬にすれば必ず安くなる」

わけではありません。

ここは後ほど詳しく説明します。


メリット③ 参列者への対応を減らしやすい

大切な家族が亡くなった直後に、多くの人へ挨拶するのは精神的な負担になることがあります。

家族葬なら、

家族や親族、親しい人

を中心にするため、参列者への対応を減らしやすくなります。

特に、

「親しい人たちだけで落ち着いて送りたい」

という家庭には向いています。


メリット④ 本人・家族の希望を反映しやすい

参列人数を限定することで、

好きだった音楽を流す
思い出の写真を飾る
好きだった花を使う

など、本人らしいお別れを考えやすい場合もあります。

もちろん葬儀社や宗教形式によって対応できる内容は異なるため、事前に相談しましょう。


家族葬の注意点① 誰を呼ぶかで迷いやすい

家族葬で意外と難しいのが、

「どこまでの人を呼ぶ?」

という問題です。

例えば、

兄弟は呼ぶ。

叔父・叔母は?

いとこは?

親の親友は?

近所で親しくしていた人は?

となると、線引きが難しくなります。

家族葬だから、

「家族以外は呼んではいけない」

わけではありません。

親しくしていた友人などに参列してもらうこともできます。

だからこそ、

本人が誰に見送ってほしいのか

を元気なうちに聞いておけると理想的です。


注意点② 呼ばなかった人への配慮が必要

家族葬では、参列者を限定します。

そのため葬儀後に、

「どうして知らせてくれなかったの?」

と言われる可能性があります。

特に親が、

地域活動
会社
趣味の集まり
同窓会

などで交友関係が広かった場合は注意が必要です。

家族葬を行う場合は、

「故人・家族の希望により近親者のみで執り行いました」

など、参列を限定した理由を伝える方法もあります。


注意点③ 葬儀後の弔問が増えることも

一般葬なら、多くの人が葬儀当日に参列してお別れできます。

一方、家族葬で参列者を限定すると、

葬儀後に訃報を知った人から、

「自宅へお線香をあげに行きたい」

と連絡が来る場合があります。

すると家族が、

葬儀後も何度も弔問客へ対応する

ことになる可能性があります。

交友関係の広い親の場合は、

家族葬にした方が本当に家族の負担が少ないのか

まで考えてみましょう。


注意点④ 家族葬だから必ず安いわけではない

ここは重要です。

家族葬なら参列人数を抑えられるため、

飲食費や返礼品費などが少なくなる可能性があります。

一方で、

祭壇

斎場
搬送
安置
火葬

など、参列人数が少なくても必要になる費用があります。

また、参列者が少なくなることで受け取る香典も少なくなる可能性があります。

つまり、

人数が少ない=家族の実質負担が必ず小さい

とは限りません。


注意点⑤ 親族の理解を得ておく

本人や子どもは、

「家族だけで小さく送りたい」

と思っていても、

親族から、

「親戚にも知らせるべき」
「もっときちんと葬儀をするべき」

と言われる可能性があります。

特に地域や家族によって、葬儀への考え方はかなり違います。

可能なら事前に、

本人の希望

として家族や近い親族と共有しておくと、葬儀の際に話がまとまりやすくなります。


注意点⑥ 菩提寺があるなら事前に確認

先祖代々のお墓が寺院にあり、菩提寺との付き合いがある場合は注意しましょう。

例えば、

一日葬にしたい
直葬にしたい
宗教儀式を省略したい

と家族だけで決めると、納骨などをめぐって問題になる可能性があります。

菩提寺がある家庭では、

どのような葬儀を希望しているか事前に相談

しておくと安心です。

家族葬するなら【家族葬のこれから】

家族葬と一日葬は同じ?

ここもよく混同されます。

家族葬と一日葬は別の考え方です。

家族葬は、

「誰を中心に参列してもらうか・葬儀の規模」

についての呼び方です。

一日葬は、

「葬儀を何日で行うか」

に関係する形式です。

そのため、

家族中心で一日葬を行う

という組み合わせもあります。


家族葬と直葬・火葬式の違いは?

直葬・火葬式では一般的に、

通夜や告別式を行わず、火葬を中心にお別れする

形式になります。

一方、家族葬では、

通夜
葬儀・告別式

を行うケースもあります。

「人数を少なくする」

ことと、

「儀式を省略する」

ことは別です。

費用だけで選ばず、

どんな形でお別れしたいか

を考えましょう。


家族葬が向いている家庭は?

例えば、

・家族や親族中心で静かに送りたい
・本人が小規模な葬儀を希望している
・参列者がそれほど多くない
・家族の負担をなるべく減らしたい
・本当に親しい人だけに参列してほしい

という場合は、家族葬を検討しやすいでしょう。


一般葬も検討した方がいい家庭は?

一方、

・本人の交友関係が広い
・仕事関係者が多い
・地域とのつながりが強い
・葬儀後の弔問対応をなるべく減らしたい
・親族が一般葬を強く希望している

という場合は、一般葬も含めて比較してみましょう。

大切なのは、

「今は家族葬が多いから」

という理由だけで決めないことです。


家族葬を検討するときの5つのチェックポイント

家族葬を考えるなら、次の5つを整理してみましょう。

① 誰を呼ぶ?

家族・親族・友人など、参列してほしい人を考えます。

② 何人くらいになる?

5人なのか、20人なのか、30人なのかで必要な会場なども変わります。

③ 通夜は行う?

一般的な二日間の葬儀、一日葬などを検討します。

④ 宗教・菩提寺は?

仏式・神式・キリスト教式・無宗教など、本人や家族の宗教的な希望も確認します。

⑤ 予算はいくら?

「なるべく安く」だけではなく、

希望する内容なら総額でいくらになるか

を確認します。


親が元気なうちに聞いておきたい

家族葬を検討するなら、

本人の希望を聞けること

が一番大きな準備になります。

とはいえ、

「死んだら葬式どうする?」

では、ちょっと切り出しづらいですよね。

例えば、

「最近は家族葬が多いみたいだけど、お父さんは大勢に来てもらうのと、家族だけでやるのとどっちがいい?」

くらいから始めてもいいでしょう。

さらに、

呼んでほしい友人はいる?
お寺との付き合いは?
好きな花や音楽は?

なども聞ければ、本人らしい葬儀を考える材料になります。


希望はエンディングノートに残しておく

本人の希望を聞いたら、

家族葬を希望
呼んでほしい人
連絡してほしい人
宗教・菩提寺
お墓
葬儀費用

などをエンディングノートに残しておくのもおすすめです。

口頭だけだと、

「お父さん、なんて言ってたっけ?」

となる可能性があります。

本人と一緒に書いておけば、家族間でも共有しやすくなります。


家族葬を希望するなら事前見積もりを取る

家族葬を考えているなら、

親が元気なうちに葬儀社へ相談

しておく方法があります。

例えば、

「家族葬で15人くらい」

「通夜と告別式を行う」

「料理あり」

など、条件を伝えて見積もりを出してもらいます。

そのとき、

基本料金だけではなく最終的な総額

を確認しましょう。

さらに、

何が含まれている?
追加料金になるものは?
安置は何日分?
火葬料は含まれている?
料理・返礼品はいくら?

まで聞いておくと比較しやすくなります。

\ 家族葬なら、いくらかかる? /

家族葬の費用は、人数やプランによって変わります。
まずは自分たちの希望に合った葬儀費用を確認してみましょう。

家族葬の費用・プランを問い合わせる

まとめ|「家族葬だから」で決めず、本人に合った葬儀を

家族葬には、

少人数でゆっくりお別れできる
参列者への対応を減らしやすい
小規模な葬儀にしやすい

といったメリットがあります。

一方で、

誰を呼ぶか迷う
呼ばなかった人への配慮が必要
葬儀後の弔問が増える可能性がある
必ずしも費用が安いわけではない
親族・菩提寺との調整が必要になる場合がある

といった注意点もあります。

だから、

「みんな家族葬だから」
「安そうだから」

だけで決めるのではなく、

本人はどんな葬儀を望んでいる?
誰に見送ってほしい?
家族はどんな形なら後悔しない?

を考えてみましょう。

親が元気な今なら、本人に聞くことができます。

その会話こそが、葬儀の一番大切な事前準備かもしれません。

次に知りたいことは?

① 💰 葬儀にいくらかかるか知りたい
葬儀費用の相場・内訳・追加費用について

② 🏢 葬儀社の選び方を知りたい
比較ポイント・見積もり・事前相談について

④ 🪦 お墓をどうするか迷っている
→ 一般墓・樹木葬・納骨堂・海洋散骨などを比較

⑤ 🙏 墓じまいについて知りたい
→ 費用・手続き・改葬先について

💬 自分の場合どうすればいい?
→ LINEで終活のお悩みを無料相談

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ABOUTこの記事をかいた人

1982年生まれ。 現在は神道に関わる仕事に就き、多くの生死を見つめる。 あるとき「父が帰ってこない」と母から電話を受けて、騒ぎになった。 父は81歳で認知が始まっていた。警察に連絡し捜索が始まる直前、ふらりと帰ってきてことなきを得た。 物忘れが激しく、いずれ僕の名前も忘れるだろう。 終活を始めるのは、今しかないと思い、両親とともに様々な終活を開始。 家族は、妻と6歳の長男。 趣味は小説執筆、映画鑑賞など。