親が70代になると、少しずつ考えておきたいのが「もしものとき、どこの葬儀社にお願いするか」です。
でも実際に探してみると、
「家族葬○万円〜」
「地域最安値」
「24時間365日対応」
など、似たような広告がたくさん出てきます。
「結局、どこを選べばいいの?」
と迷ってしまいますよね。
しかも、親が亡くなってから初めて探そうとすると、限られた時間の中で決めなければならないことがあります。
だからこそおすすめしたいのが、親が元気なうちの「事前相談」です。
この記事では、
・葬儀社は何を比較すればいい?
・安い葬儀社を選んでも大丈夫?
・見積書のどこを見る?
・事前相談では何を聞けばいい?
・親が元気なうちに何を決めておく?
をわかりやすく解説します。
目次
- 1 葬儀社は「価格」だけで決めない
- 2 葬儀社を比較するときの7つのポイント
- 3 ② 追加料金
- 4 ③ 見積書がわかりやすいか
- 5 ④ 希望をきちんと聞いてくれるか
- 6 ⑤ 葬儀場・火葬場との距離
- 7 ⑥ 希望する葬儀に対応できるか
- 8 ⑦ もしものときの対応
- 9 葬儀社選びでおすすめなのが「事前相談」
- 10 事前相談では何を聞けばいい?
- 11 事前相談するときは「見積書」をもらおう
- 12 2〜3社を「同じ条件」で比較する
- 13 「一番安い葬儀社」が一番いいとは限らない
- 14 「家族葬だから安い」とも限らない
- 15 葬儀社との打ち合わせは一人でしない
- 16 こんな葬儀社は慎重に確認
- 17 親が元気なうちに確認したい5つ
- 18 葬儀社が決まっていなくても大丈夫
- 19 まとめ|葬儀社は「価格+内容+対応」で選ぼう
- 20 次に知りたいことは?
葬儀社は「価格」だけで決めない
葬儀社を探すとき、最初に目がいくのは価格ではないでしょうか。
もちろん予算は重要です。
ただし、
「表示価格が安い=最終的な支払額も安い」
とは限りません。
2026年6月、国民生活センターは葬儀サービスの料金トラブルについて改めて注意喚起しています。
2025年度には葬儀サービスに関する相談が917件あり、そのうち「高価格・料金」に関する相談の割合は52.6%でした。広告では一日葬約30万円だったのに約80万円の契約になった例や、「家族葬50万円」との表示から最終的に200万円を超えた例なども紹介されています。 (国民生活センター)
だからこそ、
広告の「○万円〜」だけで決めない
ことが大切です。
葬儀社を比較するときの7つのポイント

では、具体的に何を比べればいいのでしょうか。
最低限確認したいのは、次の7項目です。
① 最終的な費用
まず確認したいのが費用です。
ただし、
「家族葬はいくらですか?」
だけでは不十分です。
確認したいのは、
「私たちが希望する内容で、最終的に総額はいくらくらいになりますか?」
です。
例えば、
・基本プラン
・斎場使用料
・火葬料
・搬送費
・安置料
・ドライアイス
・料理
・返礼品
・生花
など、何が含まれているのか確認しましょう。
② 追加料金
基本料金と同じくらい重要なのが、
「何をすると追加料金になるのか」
です。
例えば、
搬送距離が規定を超えた
安置日数が増えた
ドライアイスを追加した
参列者が増えた
料理・返礼品が増えた
棺や祭壇を変更した
などによって追加費用が発生する場合があります。
国民生活センターも、棺・骨つぼ・料理・生花のグレードアップや参列者数の増加などで、事前契約より費用が高くなるケースがあると説明しています。 (国民生活センター)
見積もりをもらったら、
「この見積もりから金額が増える可能性があるのは、どんな場合ですか?」
と聞いておきましょう。
③ 見積書がわかりやすいか
葬儀社選びでは、
見積書のわかりやすさ
も重要な判断材料です。
例えば、
「葬儀一式 50万円」
だけでは、何にいくらかかっているのか分かりません。
できれば、
何が含まれているか
何が別料金なのか
数量はいくつか
単価はいくらか
が分かる見積書を確認しましょう。
2026年の国民生活センターの注意喚起でも、見積書を必ず受け取り、内容・明細をよく確認することが勧められています。 (国民生活センター)
④ 希望をきちんと聞いてくれるか
良い葬儀社を判断するうえで、価格表だけでは分からない部分があります。
それが、
担当者の対応です。
例えば、
「家族だけで小さく送りたい」
「できるだけ費用を抑えたい」
「母が好きだった花を飾りたい」
と伝えたとします。
その希望を聞いたうえで、
必要なものと不要なものを説明してくれるか
を見てみましょう。
反対に、
「皆さんこちらを選びます」
「最後ですから、こちらの方がいいですよ」
などと言われ、希望していない高額なオプションを次々勧められる場合は、いったん内容を確認した方がいいでしょう。
⑤ 葬儀場・火葬場との距離
葬儀社だけではなく、
どこで葬儀をするのか
も確認しておきましょう。
例えば、
・自宅から行きやすいか
・親族が集まりやすいか
・最寄り駅から近いか
・駐車場はあるか
・火葬場まで遠すぎないか
などです。
高齢の親族が多い場合は、アクセスのしやすさも大切です。
事前相談の際に葬儀場を見学できるのであれば、実際に見ておくのも一つの方法です。
⑥ 希望する葬儀に対応できるか
葬儀といっても、
一般葬
家族葬
一日葬
直葬・火葬式
などがあります。
また、
仏式・神式・キリスト教式・無宗教葬など、宗教・宗派によっても内容は変わります。
特に菩提寺や付き合いのある宗教者がいる家庭では、
「葬儀社を決めれば全部お任せできる」
とは限りません。
親が元気なうちに、
宗教・宗派
菩提寺などの有無
希望する葬儀形式
を確認しておきましょう。
⑦ もしものときの対応
亡くなるタイミングは選べません。
深夜や早朝の場合もあります。
そこで、
・夜間・早朝でも連絡できるか
・病院などへの搬送に対応しているか
・どこへ安置できるか
・自宅安置は可能か
・担当者へどのように連絡するか
なども確認しておきます。
特に、
「病院から搬送した後、どこに安置するのか」
は事前に知っておくと慌てにくくなります。
葬儀社選びでおすすめなのが「事前相談」

「まだ親は元気なのに、葬儀社へ相談するの?」
と思うかもしれません。
でも、むしろ元気な今だからできます。
実際、国民生活センターも、葬儀は検討する時間が少ないため事前の情報収集が重要で、事前相談などを利用して希望する内容をおおまかに決め、依頼する葬儀社を探しておくことを勧めています。 (国民生活センター)
事前相談をしておけば、
費用
葬儀形式
葬儀場
必要な準備
もしものときの連絡方法
などを落ち着いて確認できます。
事前相談では何を聞けばいい?
事前相談へ行ったら、次のように聞いてみましょう。
①「家族○人くらいなら総額はいくら?」
単純なプラン料金ではなく、
自分たちの場合の総額
を聞きます。
②「この見積もりに含まれないものは?」
こちらも重要です。
「追加料金になる可能性があるものを全部教えてください」
と聞いてもいいでしょう。
③「安置が長くなったらいくら増える?」
火葬までの日数などによって、安置料やドライアイス代が追加になる場合があります。
1日増えるといくらか
まで確認できると分かりやすくなります。
④「人数が増えたらどうなる?」
料理や返礼品など、人数によって変わる費用があります。
例えば、
10人の場合
20人の場合
30人の場合
など、人数が変わった場合の目安を聞いておきましょう。
⑤「もしものときは、どこに電話すればいい?」
実際に亡くなったとき、
誰が
どこへ
何時でも
連絡できるのか確認します。
電話番号をスマートフォンに登録しておく方法もあります。
家族葬するなら【家族葬のこれから】事前相談するときは「見積書」をもらおう
説明だけ聞いて、
「だいたい50万円くらいですね」
で終わらせないこともポイントです。
できれば、
具体的な条件を伝えて見積書を出してもらう
ようにしましょう。
例えば、
家族葬
参列予定15人
通夜あり
料理あり
返礼品あり
など、できるだけ同じ条件にします。
すると、葬儀社を比較しやすくなります。
2〜3社を「同じ条件」で比較する

時間に余裕があるなら、1社だけで決めず複数社を比較する方法もあります。
ただし、
A社は10人の家族葬
B社は30人の家族葬
では比較できません。
そこで、
葬儀形式
参列人数
希望する斎場
料理の有無
返礼品の有無
など、なるべく同じ条件で見積もりを取ります。
比較するのは価格だけではありません。
| 比較する項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 総額 | |||
| 基本プラン | |||
| 火葬・斎場関係 | |||
| 搬送 | |||
| 安置 | |||
| 料理・返礼品 | |||
| 追加料金 | |||
| 担当者の説明 | |||
| 葬儀場・アクセス |
この表をスマートフォンで見ながら相談してもいいでしょう。
「一番安い葬儀社」が一番いいとは限らない
例えば、
A社:40万円
B社:50万円
ならA社を選びたくなります。
でも、
A社は安置料や火葬料などが別。
B社は必要なものがある程度含まれている。
という可能性もあります。
さらに、家族の希望を丁寧に聞いてくれるかなども重要です。
見るべきなのは、
広告価格ではなく、希望する葬儀を行った場合の総額と内容
です。
「家族葬だから安い」とも限らない
家族葬は参列者を限定するため、一般葬より費用を抑えられる場合があります。
しかし、
家族葬=必ず安い
ではありません。
選ぶ祭壇や棺、料理、生花、斎場などによって費用は変わります。
国民生活センターも2026年に「家族葬だから安いと思っていませんか?」として注意喚起しており、広告価格から大幅に高くなった相談事例を紹介しています。 (国民生活センター)
葬儀社との打ち合わせは一人でしない
もし親が亡くなった後に葬儀社を決めることになった場合、可能なら、
家族や親族などと一緒に打ち合わせ
をしましょう。
亡くなった直後は、精神的にも落ち着いて判断するのが難しい状況です。
国民生活センターも、葬儀社との打ち合わせは親族や第三者など複数人で行うことを勧めています。 (国民生活センター)
一人が担当者の説明を聞き、もう一人が見積書を確認するだけでも違います。
こんな葬儀社は慎重に確認
次のような場合は、その場ですぐ決めず内容を確認しましょう。
・広告価格と見積額が大きく違う
・見積書に細かな明細がない
・何が追加料金なのか分からない
・質問しても説明が曖昧
・不要なオプションを強く勧める
・「今決めないと」と契約を急がせる
・希望する予算を伝えても高額なプランばかり提案する
国民生活センターには現在も「価格やサービス内容について十分な説明がない」「質素な葬儀を希望したのに高額な料金を請求された」といった相談が寄せられています。 (国民生活センター)
親が元気なうちに確認したい5つ

葬儀社を探す前に、親とも少し話してみましょう。
確認しておきたいのは、
① どんな葬儀にしたい?
② 誰を呼びたい?
③ 宗教・宗派・菩提寺は?
④ 葬儀を行いたい場所は?
⑤ 葬儀費用について何か準備している?
です。
全部を一度に聞く必要はありません。
例えば、
「最近、家族葬って多いみたいだけど、お父さんならどんな感じがいい?」
くらいから始めてもいいでしょう。
本人の希望が分かれば、葬儀社にも具体的な条件を伝えやすくなります。
家族葬するなら【家族葬のこれから】葬儀社が決まっていなくても大丈夫
事前相談の目的は、
「今すぐ契約すること」ではありません。
まず、
どんな葬儀ができるのか
どのくらい費用がかかるのか
どんな葬儀社なのか
を知るために利用できます。
相談や資料請求などの条件はサービスごとに異なるため、利用前に確認しましょう。
まとめ|葬儀社は「価格+内容+対応」で選ぼう
葬儀社を選ぶとき、
「一番安いところを探そう」
だけで決めるのはおすすめできません。
比較したいのは、
総額
料金に含まれるもの
追加料金
葬儀場
希望する葬儀への対応
担当者の説明
もしものときの対応
です。
そして一番大きなポイントは、
時間に余裕があるうちに調べること。
親が元気な今なら、複数の葬儀社から話を聞いたり、見積もりを比較したりできます。
「まだ早い」ではなく、
「まだ元気だから、落ち着いて選べる」
と考えてみてください。
万一、葬儀サービスの料金や契約でトラブルになった場合は、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センター等につながります。 (国民生活センター)
次に知りたいことは?
① 💰 葬儀にいくらかかるか知りたい
→ 葬儀費用の相場・内訳・追加費用について
③ 👪 家族葬について知りたい
→ 一般葬との違い・費用・メリット・注意点
④ 🪦 お墓をどうするか迷っている
→ 一般墓・樹木葬・納骨堂・海洋散骨などを比較
⑤ 🙏 墓じまいについて知りたい
→ 費用・手続き・改葬先について
💬 自分の場合どうすればいい?
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